◆6年生の12月に本体を渡し、卒業間近に音声simを挿入
ものすごいスピードで進んでいく情報化社会。
出典元:総務省平成30年版 情報通信白書のポイント
スマホの世帯普及率は既に固定電話を超えているのですね…。いやいやいや。
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「こどもにいつ専用のスマホを持たせるか」、いや
「こどもにスマホを持たせるべきなのか」
…というのにはそれぞれのご家庭でさまざまな考え方があり、実際、持たせる時期・理由も本当にそれぞれだと思います。答えはありません。
あぁ、こんな面倒な、答えのないことを考えて決断しないといけない…親って次から次へと難題を抱えてばかり、
あ〜しんどい!
と思う一方で、
こういう経験がきっと、人間としての成長などなどに繋がるんだろうな…
とか、しみじみ思う今日このごろです。
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我が家の12歳には6年生の冬休みにwi-fiのみで使えるスマホを渡し、卒業式の10日ほど前に格安sim(IIJmio)の音声通話プランを契約して渡しました。
春先は各社お得なキャンペーンをやっていて、IIJmioも数ヶ月割引、ギガ増量などかなりうれしい条件下での契約ができました。
それを決めるまでの出来事と経緯を記録しておきたいと思います。
2019年に中学生になった子のいる、とある一般家庭の経験談です。
数年後には状況が全然変わっているのかもしれないなーと思いつつ。
◆父母がスマホを持ち、子が5年生になるまでの出来事
◇まずは父、母それぞれのデジタルデバイス経歴を
母親(私)がガラケーからスマホに変えたのは2010年の秋のこと。
iPhoneが日本上陸したのが2008年。ドコモから発売になるのを2年待って、「もー待てない!」としびれを切らしてソフトバンクに移り、iPhone4を手にいれました。
それ以来、約2年おきに新しいモデルに買い替えています。ずっとiPhoneユーザー。
このiPhone4のみ今も手元にあります。それ以降はその都度下取りに出していました。こどもが小学校低〜中学年だった頃は通信できない状態でゲームや撮影、音楽鑑賞に使っていました。そのうちスピーカーからの音が不安定になり、出なくなり、電源が入らなくなり、生涯を終えました。
今となっては「大事な思い出の品」です。
父親である夫は、仕事の関係でドコモのガラケーとauのiPhone2台持ち。デジタルデバイスは得意ではなく、仕方なく使っているタイプです。だからあまり使いこなしているとはいえない。必要最低限な使い方。
なので、こどものデジタル問題はほぼ私が担当。父親へはだいたいのことは報告のみです。
◇こども小1のころ(2013年):「キッズケータイは我が家には不要だ」
小学生になり、本人も親も「キッズケータイ」が気になりはじめました。「キッズケータイ本体代無料、通信料もしばらく無料」などというプランもあったりで、周りの子が続々と持ち始めました。
- こどもが帰宅したとき、親は不在なので
- 近くに住む祖父母と連絡をとるために
- 習い事の迎えの連絡に
そういう理由が多かったですね。
我が家は私が在宅仕事なので留守にすることは少なかったし、習い事の送迎も何とかなっていました。
「持たせたはいいけれど、充電はしないし習い事には持っていっていないし、肝心なときに役にたたない。全然意味がない」
こんな話を聞いて、まだ契約する必要はないな、とも思いました。
たしかに、うちに遊びにきた友達の様子を見ていても、遊びに熱中してかばんの中の呼び出し音に気付かなかったり、身につけることなく外で走り回って遊んでいたり。
欲しがるこどもには「まだいらないよぉ」と、のらりくらりとかわしていました。ショップでもらったパンフレットの写真を切り抜いて大事に持ってましたね。あの頃はホントに可愛かった。。
◇こども小2のころ(2014年):当時6年生のこどもたちの様子を聞いて「うちはまだまだ持たせない」の気持ちを強める
その頃はまだ「こどもにスマホ」は少なくて、ガラケーを持たせるかどうか、みたいなかんじだったでしょうか?「キッズスマホ」がちらちら出てきた頃?
高学年のお子さんをお持ちのご近所さんからは、「キッズケータイは恥ずかしい、ガラケーが欲しいと言う」というような声をよく聞きました。
所持率は今よりずっと低かったと思うけれど、持っている子たちの間でのLINEのトラブルも聞き始めました…下校後、ともだちとLINEでどうでもいい会話をずっとしている、ガラケーでもLINEができるらしくて持っている子はみんな夢中、などなど。
毎日学校で数時間一緒に過ごしているのに、なんで帰宅後もLINEでしゃべることがあるんだろう…いらないよねぇ
小学生にはガラケーもスマホもいらないよ!
中学生にだって、いらないんじゃないの?
うちは、高校になってからだな!
そんなことを思っていた5年前。
今の様子を知った当時の私はなんと思うのでしょう。
◇こども中〜高学年(2015〜2018年):「ケータイ完全不要!」だった気持ちが変化していく
変化の理由はいろいろとあります
- 学校での「情報教育」が手厚くなってきた
- これからの世の中、デジタル社会。デジタルスキル、マナーは必須だ
- うちの子、どうやらPCとかプログラミングが好きらしい
それならば、親の言うことを素直に聞く(反抗期に入る前に)時期に使わせはじめ、うるさいぐらい口を出して教育しながら使わせるのがいいのではないのか?と思い始めました。
それでも、中学に入ってからでいいと思っていました。
だって、とても高級なものを持たせるわけだし、月々の使用料もかかります。
いよいよスマホ持ちたい持たせろとうるさくなってきたこどもに、
- 固定電話で正しい応答ができるようになること
- 父、母、家電の番号を覚えること
- 公衆電話の使いかたを覚えること
これらがちゃんとできるようになってから検討する、と伝えました。
5年生の頃には、クラスの男子がYouTubeに「家の中と近所見せ放題」な動画をあげる、という騒動が。
この動画私も見たのですが、まぁお母さんは絶対公開したくないであろうありのままの家の中をつぶさに紹介していて、興味深かったぎゃーこれはありえないと思いましたよ。。。
それがどういうことで、なんでやっちゃいけないかわかる?みたいな話をして、「デジタルのマナー」みたいなものをじわじわ教えていきました。
そのころ、この本を贈呈。大人が読んでも、すごくためになる内容です。
スマホをこどもに持たせるということはつまり、こどもがネットを自由に使えるようになる、ということですもんね。
著者の小木曽健さん、先日のNHK「あさイチ」にも出ておられました。
あさイチで紹介されていた事例もここに詳しく載っています。
危険!ネットから情報が消えない“デジタル・タトゥー”|NHKあさイチ
来週の水曜日、「あさイチ」のスタジオにお邪魔します。ちょっと扱いが難しいテーマですが、バランス良くお話できればと思います
— 小木曽 健 (@dokodemo_doors) May 10, 2019
危険!ネットから情報が消えない“デジタル・タトゥー”https://t.co/LfszechdJQ pic.twitter.com/C9UeQC6Gvq
なんとか無事に終わりました。膝小僧が見えてますな。。。 pic.twitter.com/6kE4qC9qqw
— 小木曽 健 (@dokodemo_doors) 2019年5月15日
◇こども6年生(2018年):「もはや、こどもにスマホを持たせるべき時代なのかもしれない」と悟る
きっかけは、夏休み。
関東在住の祖母のところにひとりで行ってみたい、とこどもが言い出したことでした。
6年生なんだから、それもありかな…ほとんど新幹線に乗っているだけなんだし。
でも、待ち合わせも「近くまできたらLINEするわ」なんていう時代。スマホ(携帯)を持たない我が子を、ひとりで遠方に行かせることが、どうしてもできませんでした。
「何かあったら近くにいる人に、親に電話したいからスマホ貸してもらえませんか、って言えばいい」
なんて本人や父親は言っていたのですが…
うーん、
このへんは感覚に差があるところです。
いい人に出会えたらいいのですが、そうでなければ相手がこどもといえど警戒する大人もいるでしょうし、近づいてきた困っている小学生によからぬこと考える人だっているかもしれません。
夫には考えすぎ、と言われましたけど。
こどもには、もう12歳なんだからできるよ、と言われましたが。
万が一のことを考えると、いいよとは言えませんでした。
もうひとつは、交友範囲の広がり。
低学年の頃は、友達のところへ行くといってもすぐ近所の幼なじみのところだったりして、母親どうしも顔見知りですぐに連絡のつく場所がほとんどだったのです。
が、高学年になると、行き先がどんどん遠くになります。
名前しか知らない同級生や、親どうしの面識がない同級生と遊ぶようになる。
学校からは名簿をもらうことはありませんから、連絡先の知りようがない。
行動範囲が更に広がる前に、早くスマホの正しい使いかたを教えて、持たせておくべきなのかもしれないな、と実感しました。
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時代の流れは本当にものすごく早くて、2018年の夏にはもう「こどもにはまずガラケーか、それともいきなりスマホか」と考えることさえ不自然なかんじ。
そんなこんなで、
「冬休みの前にスマホを渡すつもりだよ、それまでのあなたの行動にもよるけどね」
そんなふうに本人に伝えたのは、6年生の2学期が始まった頃でした。
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その後についての記事はこちら。
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