手放したい本があるならメルカリで売ってみよう
そんなご家庭はきっと多かったと思いますが、緊急事態宣言でステイホームな期間中、我が家のメンバーはそれぞれ、持ち物の大掃除をしていました。
こどもが、手放してもいいと思った本があるので、メルカリで売って欲しいと言ってきました。
小学生の頃、大好きで読んでいたつばさ文庫のジュニア小説。
まだ完結していませんが、もういいんだそうで…
最新巻まで20冊近くが揃っています。
・・・めんどくさいなぁ。
メルカリは私も時々利用しますが、一連の作業が面倒で定期的に嫌になります。今はそのイヤイヤ期。
そうだ、これステイホームでもできる社会勉強だ、自分でやらせよう。
もう中学生だ、ぜんぜんできるでしょ。
ということで、流れを説明し、写真と説明文を私のスマホに送るようにいいました。
こどもから届いた写真と文章に戸惑う母
「できたから送ったよー」
写真は2枚。
全巻の背表紙を撮ったものと、最新巻の表紙の写真。
「全巻撮ったつもりだったけど、最新巻を入れ忘れていたからそれだけあとで撮った」
ふむ。
「…いいはいいんだけど、おかーさんだったら、なんちゅうか、もういっかい全巻揃えて取り直すかなぁ。それと、状態がよくわかるように、本の角とか、断面とか、そういうのも撮って載せるかなぁ。画像たくさん載せられ」
「これで、いい。ぜんぶあるって2枚見たらわかるし。別に汚れとかないし」
「…いいんだけど、さ、自分だったらどういう写真が載ってたら買うかなぁ、ってかんが」
「いいって」
「…わかったよ」
つぎに、文章。
値下げ交渉OKです! よろしくお願いします!
「ねぇ、これだけ?」
「ほかに特にないから」
「自分だったらどういう説明文が…」
「だってさ、汚れとかは商品の状態って項目があるし」
「そうなんだけどさぁ、たとえば、どんなところでどれくらいの期間保管してたとか、見たところ状態はよいですが見落としがあったらすみませんとか、私だったら書くなぁ」
「いいってば」
「…わかりました」
で、お値段は
「5400円ぐらい」
「たかっ!」
「だって定価の合計の半額以下やん」
「…売れないかもよ」
「だから値下げ交渉できるって書いたやん」
「…わかりました」
検索しても、同じ本の出品はありませんでした。
供給がないようだけれど、需要はあるのか、ないのか。
写真も文章もそっけないし、金額は強気だし。
ま、いっか、社会勉強だし。
で、言われたとおりに出品しました。そうしたら。
えっ。
出品後5分とたたないうちに購入者が現れ、そのまんまのお値段で買ってくださいました。
母の感覚、完敗。
私はこどもにあれこれ指南するつもりでした。
ていねいに写真を撮って、ていねいに文章を書いて、「ほしいな、これは買っても大丈夫だな」と思ってもらえるように作業するのです! そうしないとなかなか買ってもらえないものです! おかあさんはそうしています!
と、偉そうに言うつもりでしたが…
時間をかけて、ていねいに出品作業をしたから売れるというものではなくて、
需要があればいろいろ気配りしなくたって売れるのだということを、私のほうが気付かされました。
いやいや…
でも私が購入するときは、写真多めで文章長めは決め手のひとつですけどね…
出品にあたって、いろいろ丁寧にやろうとするから面倒になるんだな。
これからはこどもを見習って、効率重視でやろう!
発送作業は一転、かなり丁寧
購入者とのやりとりや、梱包作業は一転、随分神経質でした。
不特定多数に向けた出品作業より、見えないとはいえ特定の誰かに向けた作業のほうが緊張するんでしょうかね?
「なんのメッセージのやりとりもない人から、ていねいに連絡してくれる人から、いろいろなんだよね。どうするかはまかせるよ」
「わかった。おくる」
神妙な顔つきで購入御礼を送る我が子。
梱包は、明日は天気が悪くなるというのを確認して、万一の水濡れ対策を施しました。
一緒に郵便局へ行って、コードを読み取って、発送。
発送しましたボタンを押して
「これでいいんだけど、ていねいなひとはメッセージも送るよ。どっちでもいいよ」
というと
「おくる」
といってポチポチと。
こんにちは!先程発送しました!
お受け取りよろしくお願いします!
やたら元気のいいメッセージ!!!
数日後、先方から評価が
到着した先方から評価が届きました。
評価と御礼を返し、先方の評価を見ると
「おおお!」
思いのほか大きな声をあげて喜ぶ我が子。
「丁寧に梱包してーって書いてあるぅ!」
ね、
ちゃんとすると、
返ってくる。
うれしいでしょ。
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ちいさな出来事ですが、我が子、ステイホーム下でひとつの社会勉強をし、4000円少々のメルカリポイントをゲットしました。
そして私も、
「写真と文章が丁寧であれば売れるというわけではない」
ということを学びました。
本日のおまけ
我が家で枯れずに頑張ってくれている数少ない観葉植物、ポトス。
葉っぱがくるんとしてきたら水やりどき、と、わかってきました。
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