ちょうどよくて、ちょっといい日々。

主婦/母親の管轄って果てしなく広範囲ですよねぇ。。。「カエデノオト」の別館です。

【一戸建て 新築後10年の振り返り】そんなのわかんなかったよ!「角地」に家を建てるときの注意点


◆買い物、日用品や食料品なら失敗を次に活かせるけれど、家とか土地ってそれはムリ

私の家は50家族ほどが住む開発分譲地の一角にあります。静かで駅近で、電車は10分に1本、最寄りのターミナル駅までは約20分。まぁまぁ、よい環境です。

2年ほどかかって全区画に家が建ちました。似た材質でできた家がずらっと並んでいるのですが、設計は完全自由だったこともあって、形は個性豊かです。

デベロッパーは50区画を3つに分けで、順番に売りに出しました。我が家は「2期」と呼ばれている、二回目に売りに出された宅地群の、最後のほうに残っていたあまり人気のなかったらしい区画を選びました。

角地です。角は、真北ではありませんが北方面にあります。

つまり南が閉じられているので土地全体の日当たりがよくないのです。しかし我が家は

  • 1階に仕事場を作りたい、仕事場には日が当たらないほうが好都合
  • 生活空間は必然的に2階になる
  • 方位の良し悪しとか、あんまり気にしないタイプ(親も口出ししない)

…ということで、ならばと今の宅地をすすめられたんです。きっと売る側は売りにくい宅地にぴったりの客がキター!と思っていたのではないでしょうか。

土地としての条件はよくないが、メリットもあるよと教えてくれたことがあります。いまから家づくりをされる方のお役にたつかもしれないので、紹介しておきますね。

◆ひとつめ。家に面する道路の幅が広いほうが暮らしやすい

これは角地とは直接関係ありませんが。我が家の場合、宅地に面する2本の道路のうちの1本が、開発分譲地の中の道路にしては幅が広かったんですね。

狭いほうは普通自動車がギリギリすれ違うくらい。
広いほうはかなり余裕ですれ違えるくらい。

広いほうに車庫を作れば出し入れがかなり楽で、さらに来客の車を一時的に停めておくのにも邪魔になりにくいということでした。

これは住みはじめてからなるほどと思いました。道幅が広いと車庫の出し入れだけでなく、「来客の車の一時駐車」にすごく助かる。長時間滞在する予定の友人などには近くのコインパーキングを使ってもらうのですが、ほかにもいろいろと「来客」ってあるんもだなぁと思ったんです。

  • 住宅設備の点検や修理の業者さん
  • エアコンの取り付け
  • 家具の搬入
  • 保険会社のひと
  • 銀行のひと

等々。幅の狭いほうの道路に車がとまっていると、とても通りにくくなります。安全面でも気になりますし、お向かいさんがその間に車で帰宅すると、駐車中の車が邪魔になって車庫入れが難しくなります。運転上手な人ならなんとか入れられるでしょうが、私のようなダメダメドライバーでは絶対ムリ。道幅が広いほうだとそれらの問題がありません。

もし、複数の宅地で迷うことになったら、「道幅」も気にするといいと思います。

◆ふたつめ。北側が道路の宅地は「北側斜線制限」を気にせず設計できる可能性が高い

「北側斜線制限」というのはとてもカンタンに言うと、

自分の家の北どなりのおうちに
ちゃんと日があたるように高さをよく考えて建ててね

…という制限です。住宅密集地の住宅で、二階が不自然に斜めになっていたり、マンションの上階にいくにつれルーフバルコニーがやたらとあったりするのは、周囲の日当たりに考慮するこの制限のなかで設計されているからなんですね。

その宅地のあるエリアやいろいろな条件によって細かな計算方法がありますが、北側が道路だったら、計算結果がとてもゆるいもの、つまり「ほとんど気にせず自由に建てられるよ」という結果になります。

我が家の北側は角で、一方の道路幅が広いこともあってこの「北側斜線制限」を気にせず設計をすることができました。このことで、当初から生活スペースにと考えていた2階を広く、自由に考えることができたというわけです。

「北側斜線制限」という言葉で検索をすると、専門的なページがわんさと出てきますので詳しく知りたい方は調べてみてください。ただ、設計にかかわる制限はこれだけではなく、全部把握しようとすると素人の手に負えないボリュームになってしまうので

「北側斜線制限」

という言葉と

「北どなりさんの日当たりのことを考えないといけない」

ということだけを覚えておくといいと思います。これだけでも

「やっ、このお客さんはちゃんと調べてはる(=いい加減なことでごまかせない客だぞ)」

という印象を与えられると思いますヨ。こういうこと大事です。

で、気になる「我が家の日当たり」についてですが、2階に関しては全く問題がありません。1階については、「日当たりはいらない」という要望に沿って作ってもらったので暗い空間になってはいますが、最近は「あえて北を開ける家づくり」という考え方もあるようなので、土地を活かすも殺すも設計次第かな、と思います。

クリスマスローズ

ところで、クリスマスローズってなかなかいいですよ。冬も葉は緑だし、放っておいても毎年咲いてくれます。日当たりも少々悪くてもOK。

◆方角に関係なく、角地の「角」の使い方は要注意!

実はここからがこの記事で一番言いたいことだったりします。オープン外構の角地の家、「角」に何を持ってくるべきか、という話。

我が家はこんなふうになっています↓

オープン外構の家の角

我が家の角の状態

下手な絵ですが、これ、ちいさなちいさなグリーンスペースです。シマトネリコの木が一本、あとは当初はアイビーが敷き詰められていましたが今はかなり減らして、どうすべきかと考えつつ球根を植えたりしています。

この図でいうと、右のほうに玄関があります。

で、「角に庭」って、実はやったらダメだったんじゃないか?という思いをここ数年、強くしています。

何故かというと、

犬の寄り道スペースになっているんです。

散歩中の犬の。

ここをお手洗いだと勘違いなさるワンコがいらっしゃるようで。それもけっこう頻繁にあるんですよ。

野良犬の仕業かなぁ?と家族で話をしたこともあります。そう思いたいというのもありましたが、違うんですねぇ。家族それぞれその現場を目撃しているんです。リードを持つ飼い主さんがここに立ち止まり、リードの先のワンコがくつろいでいるのを暖かく見守っている様子。ストレートには書きませんがお土産を置いていかれるワンコと飼い主さんもいらっしゃいます。

私は犬を飼った経験がないので、もーう信じられませんでしたね。「犬飼い」さんのイメージがどんどん悪くなりますね。

柵がないとはいえ、人の家の庭で我が子にトイレをさせるもんなのですかね?

犬を飼っている人の間では「え、だめなの?」みたいに思うことなんでしょうか。そんなことないですよね、一度目撃したときは、飼い主さん、ささっと離れて行かれましたから。

ほかの角地はどうなんだろう、と調べてみたら、うちと同じように「角に緑」という家はなく…偶然かなそれともこういう知識を持ってはったんかな、みんな…

この家を建てるまえにこういう経験をしていたら、今のような敷地設計はしなかったかもしれません。

次に家を建てることがあったら、角の使い方をよくよく考えてみたい!と思います。(そんな機会はきっとこない)

家を建てるって、つい「家の中」のことばかり考えてしまうものですが、外側もけっこう大事だったんだな、と思います。

◆ところで、最近の「庭」のトレンドは「ロックガーデン」? かなりいいかもしれません

そんなこんなで、悩み多き極小角庭を何とかしたいと思っているのですが、最近新しく建ったお家を拝見していると、げんこつぐらいの大きめの石をごろごろっと置いた庭が多く見かけますね。石の間から少しだけ植物が顔を出していたりして。ロックガーデンと呼ぶよう。いいかんじだなと思います。

こちら、引用元記事にビフォーアフターの写真があるのですが、芝生をなくしてロックガーデンになさっています。このお宅の御主人の気持ちが少し分かるような気がしました。

こちらのサイトに、適当な石があるのを見つけました。

スタイルストーン楽天市場店

「ゴロタ石」などと呼ぶようです。

ごろごろっと石が積まれていたら、ワンコも寄りたいと思わないだろうか…?

あとはほうきを持って、こまめに掃除をすることでしょうかね(見張りも兼ねてお散歩タイムに合わせて行う)。

こういうところは、確かにマンション暮らしのほうが楽かもしれません。フルタイム共働きなどで多忙な家庭は、マンションを選ぶか、「庭」「グリーン」のないエクステリアの家にしたほうがいいかもしれません。本気で思います。

スズラン
スズラン
とはいえ、春の芽吹きが間近にあるのはうれしい。こちら、ここ数週間の我が家のスズランの成長。タケノコからスズランへ。もうすぐ咲きますね。

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