ちょうどよくて、ちょっといい日々。

主婦/母親の管轄って果てしなく広範囲ですよねぇ。。。「カエデノオト」の別館です。

【一戸建て 新築後10年の振り返り】トイレは2か所に必要だったか?


◆「トイレ、2つ作ればよかったなぁ」と思ったのは10年で5回以下

↓私の住む家についてこの記事で簡単に紹介しましたが、加筆してもう少し詳しく。。

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  • 2008年建築★
  • 約30坪に建つ木造2階建
  • 地元のデベロッパーによる建築設計
  • 地主さんが手放した農地を宅地開発、約50区画を3期に分けて分譲★
  • 我が家は2期の最後のほうの契約★
  • 2〜3年で全区画に家が建ったかな?★
  • 土地と建物をセットで購入するタイプだが自由度の高い家づくりができた
  • 4LDK。うち1室は夫の仕事部屋★
  • 生活スペース(LDK、水回り)は2階★
  • オープン外構(塀や門扉がない)★
  • ガス&電気両方使用
  • エコウィル標準装備、温水式(ガス)床暖房★
  • テレビ・ネット・電話はケーブル

(★=今回追加)

↓先日、この記事を書いていたときにふと思い出しました。

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「そういえば、トイレは2か所作らなかったなぁー」

そういう提案は受けましたが、最終的に1か所に。
10年間暮らしてみて今思うのは

「1か所でよかった。我が家はこれでよかった」

ということです。

正確にいうと、この10年で数回「2か所にあればよかったかな」と思ったことがありますね。でも、それは片手で足りるくらいの回数です。
そりゃー、たとえ3人家族でも、トイレがふたつあったらそれは間違いなく便利です。
一戸建て住宅の折り込みチラシを見ていても、モデルプランにはだいたい2か所ありますね、最近は。
我が家はまっしろな状態から設計をはじめるスタイルでしたが、トイレについては特に要望を出しませんでした。
それまでの生活のなかで、「次はこういうトイレの家がいい!」と強く思うような出来事がなかったのですね。だから「おまかせ」になりました。

◆提案された間取りにあった「未来のトイレ」スペースは消滅

出来上がった間取りを見ると、生活スペースである2階の水回りのそばにトイレが配置され、個室のある1階に「将来トイレにリフォームすることも可能な収納スペース」がありました。
1階のスペースは「将来(=老後)、寝室のフロアにトイレがあるほうが便利」という配慮からかもしれませんし、偶然できた空間かもしれません。

確かに、深夜トイレのために起きて階段を上り下りすることは、年をとってからは危険を伴うかもしれません。寝室のフロアにもあったほうが断然便利。

でも、家の間取りを考えるうえで、そんなこと(=あったほうが便利だとか、将来のことを考えるとあるほうがいいどか)は山ほどあるんですよね。

結局、1階のそのスペースはその後の間取り変更で消滅してしまいました。

繰り返しになりますが、「やっぱりここ、トイレにしておけばよかったかなー」と思ったのはこの10年で片手で足りるくらいの回数…つまり2年に1回もないということですから、これでよかったんだと今は思っています。

 


◆トイレが2か所あることのメリット

「トイレ2か所」のメリットはとにかくもう「便利」ということ。どんなときに便利かを考えてみるとー

-朝や出かける前の身支度の時間

家族が多い場合は特に重宝するでしょうね。

-来客時

来客用のトイレはこちら、と決めて、そちらだけおもてなし仕様にするとスマート。

-家族がノロウイルス等感染する病気にかかったとき

分けて使えるから安心です。

-移動距離が短くて済む

各フロアに1か所あれば、トイレに行くのに階段を使わずにすみます。夜は寝室のそばのトイレ、昼間は生活スペース近くのトイレ。体力の衰えを感じ始めてからは特に有り難いと思います。

-1か所を完全にプライベートなトイレにもできる

複数トイレがあれば、1か所を欧米のスタイルのように主寝室直結のトイレにする、というのも可。この場合バスとの一体型にしてもステキです。贅沢仕様ですね。

一方、デメリットといえばー

◆トイレが2か所あることのデメリット

-設備費用が増える

ただしこれは新築の場合、全部まとめて計算されていて実感しない場合もあります。よくないですけどね。でもそういうケースが結構あるようです。

-建築面積のなかでトイレの占める割合が増える

そのスペースを他の用途に使いたかった、と思うこともあるかもしれません。

-メンテナンスのコストが増える

保守整備にかかる費用と手間が増えます。トイレットぺーぺーやタオル、消臭剤の補充、ゴミの回収、掃除。負担は倍に。

-使用頻度が偏る=頻度の低いほうは汚れがたまる

使用頻度は必ず偏ります。便利なほう、快適なほうを皆が使います。そちらが使えないときにもう一方を使うということになるでしょう。
使用頻度の低い水回りは実は汚れがたまりやすいんです。濡れた部分が乾燥して落ちにくい汚れになってしまいます。「使ったときのついでそうじ」の頻度も低いということになります。

「2トイレ」を選択したおうちの人、けっこうこれを嘆いていました。
家事を主に担当している者としては、これがいちばんキツいなと思いました。
家族皆が掃除をして当たり前、家事分担が当たり前というライフスタイルを早く作らないと、家事担当者の負担が大きくなります。

-老朽化の買い替えも2回必要

買い替えどきがくると、まずは使用頻度の高いほうを優先して買い替えることになるでしょう。新しいトイレは快適です。ますますふたつのトイレの人気の格差は広がります。使われないトイレはどんどん、澱んだ空間になっていってしまいます。。
最悪「壊れたけれど買い替える予算がない!」となると、いよいよ開かずのトイレになってしまいます。

 

我が家のトイレ 天井部分

狭いトイレなのですが、小さな照明、天井だけ茶色なところ、収納棚のいちばん上が飾り棚になっているところなどが気に入っています

◆メリットは見えやすいけれど、デメリットは見えにくい。

こうして並べて見てみると、メリットはとにかく「便利、快適」デメリットは「手間やコストがかかる」ということでしょうか。

デメリットはまぁ、「工夫」と「お金」で解決できることですね。

どちらを選ぶかということに正解はありません。家の数だけライフスタイルがあるからです。
我が家はどちらを選ぶべきか?
難しいけれど、考える時間も楽しめるといいですね!

個人的にはトイレを2か所に作るよりも「ひとつのトイレの快適さや使いやすさにこだわる」ほうがいいかなと思っています。できることならもう少し広くしたかったなー、とか思います。

以上、10年間住んだ家のトイレについて振り返ってみました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。

(明日からもう少し愛情かけてお掃除してあげよう。。)