ちょうどよくて、ちょっといい日々。

主婦/母親の管轄って果てしなく広範囲ですよねぇ。。。「カエデノオト」の別館です。

「赤ちゃんと仕事の両立は不可能です」(在宅仕事と育児について)


◆赤ちゃんと仕事の両立、私もムリだと思う

この記事を拝読しました。

ascii.jp

これ書かれている方の文章、好きなんです。出会いはバルミューダの電子レンジの記事だったかなぁ。わかりやすくて、知りたいことが知りたい順番に書かれていて。以降お名前を拝見すると、あ、と思ってチェックしています。ネット上に溢れる記事もそろそろ書き手で読む/読まないを選ぶ時代かなぁ、とか思います。

で、今回の記事で目にとまったのはこのくだりです。上の記事から引用します。

はじめは在宅勤務にしようかと考えましたが、家には妻と赤ちゃんがいます。まだ保育園が決まってないんですよね。仮に書斎で仕事をするとして、隣室から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきても何もしないのは胸が痛みます。かといってそのたびに仕事を中断してヘルプに行っていたら確実に生産性が落ちてしまい、リモートワークの良さが台なしになります。「赤ちゃんがいるなら在宅勤務でいいよ」と善意から言われることもあるかと思いますが、赤ちゃんと仕事の両立は不可能です。

赤ちゃんとの仕事の両立は不可能です。
赤ちゃんとの仕事の両立は不可能です。
赤ちゃんとの仕事の両立は不可能です。

そう。
私もホントにそう思います。

これを、家事育児にかなり協力的と思われるこの方が断言していることに、私は素直に感動しました。
なんだろう…
「赤ちゃんと仕事の両立をなんとかやりたくて試行錯誤しているところなんですが、むずかしいですねー、でもがんばってみます」
みたいな文章ではなくて
不可能です
と言い切っているところがとてもよかったんです。

◆やってみてはじめて分かる大変さ。でも助けてと簡単に言える状況じゃない

でも現実は。
これを何とかやろうとしているお母さん(主に)はたくさんいます。
やろうとしているというか、やらざるを得ないというか。
これができなくちゃだめだと自分に言い聞かせてがんばっている、赤ちゃんを抱えたお母さんが、たくさん。
赤ちゃんが泣いたら中断、授乳で中断、オムツ替えで中断。
そういう中で、隣室からヘルプもこない状況で、在宅仕事をしているお母さん。
赤ちゃんがいるなら在宅勤務でいいよ。それならできるでしょ、と言われて、できなきゃまずい、と思っているお母さん。

でも、やってみてはじめてわかるんですよ、その大変さが。逆にいうとやってみないとあまり実感できないんですよね。
そんなだから、夫とか、職場の応援しているつもりの人にわかるわけがないんです。
こんなこと言う私も、少しだけれどこんな状態を経験したことがあるから言えるわけで。

で、在宅勤務と子育ての両立をなんとかやりとげて、次のステージに上がったひとは「がんばったひと」ということで華々しく紹介される。実名と写真入りで。
だから皆、やればできるんだと思う。
でも、そのひとは「成功したわずかなひとのなかのひとり」。宝くじに当たるとか、学年トップで表彰されるとか、同期を抑えてまず最初になにかの長になったとか、そういうひと。みんながそれをできるかっていうと、できない。でも「できるでしょ」って思うひとも多い。

我が家のこどもはすでに小学校高学年だけれど、下校してきて家にいるだけでこちらの仕事のペースは急激にダウンします。
学校であったことを話したいこども。
聞いてやりたい私。
犠牲になるのは仕事。こどもが寝てからやろう、寝ちゃったら明日だな、って思う。
やっぱり家と職場は離れているほうがいいなと思います。

◆みんな体験できたらいいのにね

そんなだから、赤ちゃん抱えて在宅でお仕事をしているひとのことを考えただけで目が潤んでしまうこともあります…大げさじゃなく。
経験していないと、なかなかわからない。
なんだってそうだけれど。

この先、冒頭の記事の筆者のような経験をするお父さんが大勢あらわれてほしいなと思います。お父さんに限らず、組織で働くひとたちみんな。赤ちゃんを抱えて仕事をすることの大変さを実感したひとが増えれば増えるほど、働きながら子育てをしにくい社会がいいほうに変わるスピードが、少しでも加速するように思うのです。
私が最近よく思うのは

うちの子が親になるかもしれない頃までには、この状況が改善していますように」

ということ。

そのために、自分もできること・すべきことをやらなくちゃいけないよなぁ、と、心から思います。ほんとに。

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テレビで見たとおりにやってみたけど。多肉の赤ちゃん出てくるかな