<2019/12/05更新>フリーランスのピンチを救ってくれるかもしれないサービスについて、文末のほうに追記しました。
◆我が家の大黒柱(個人事業主)がインフルエンザにかかった(結婚後初)
半月ほど前のことです。
個人事業主(フリーランス、自由業、自営業という言い方もする)の夫がインフルエンザB型をもらってきました。
その日は早朝から仕事に行き…
午後、帰宅前に
「なんだかゾクゾクする。久しぶりに風邪ひいたかも」
とメール。
帰宅後、熱を測ってみたら39度台。
「もしかしてインフル?いや、それはないと思うけど」
と根拠もなく言い合い、内科を受診。
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結果、
インフルエンザB型確定。
その日、翌日は38-9度台。最高で39.9までいきました。
何故だかインフルエンザの家庭内流行のはじまりは「こども」という印象があるもので、、、
「うちの子かかってないのに、なんで!」
と夫も私も思い、続いて
「予防接種をしているのに、なんで!」
と思い…。
でもかかってしまったものは、もうどうしようもありません。
薬を飲んでとれる栄養をとって、安静にするのみ。
◆本当にどこで感染するかわからないインフルエンザ。しみじみ実感
後で分かったことですが、熱を出した前日に一緒に仕事をした方が同じB型にかかって同じ時期にダウンしていたとか。
とっても久しぶりにお仕事をしたクライアント、とっても久しぶりに行った場所…。
いつ、どこで感染するか本当にわからないということを実感しました。
「予防接種をしていたのに!」という件についても、
- 予防接種をしていてもかかるときはかかるらしい
- かかってしまえば接種の効果はないらしい(軽症で済むという話も聞くけれど、このときの夫は軽症ではすまなかった…)
- 予防接種をしたのと型が違えば意味がない(1回で複数の型に対応するのだという話もあり)
- 効果のある期間は限られているらしい
…等々、いろーんな話があちこちで飛び交っていて…
もう、どれが本当かわからないし、かかってしまったらもうどうでもよかったりして(^_^;)
◆フリーランスがインフルエンザで休んだらどうなるか。
夫がインフルエンザに罹患したなんて、結婚以来はじめてです(ってうち新婚じゃないですよ。こども生まれて十年以上たってるし、こどもを授かるまでも長かったので)。
夫は個人で仕事をしています。個人事業主、フリー、自由業、みたいな呼び方をされます/します。
本人が現場にいって成立する仕事が大半を占めます。
熱でフラフラの本人、大急ぎで各所に電話。会社勤めだと1本ですみますが、スケジュールを確認して各方面に連絡しなければなりません。
インフルエンザにかかった旨伝えると、皆さんなんとか対処してくださったとのこと。
なんとかなるものだなぁ…と胸をなで下ろしました。
これはもしかしたら当たり前のことではなくて(当たり前じゃないといけないとは思いますが)、夫と仕事先の日頃からの良好な関係の賜だったのかもしれません。
「それでも出てこい」と暗に言われたり、
仕事を失うことを危惧して隠して仕事に向かったり、
もしかしたら、そういう人もいるのかもしれませんよね。
実は私も一瞬、「動けるならそのまま仕事に行っちゃえば…」と思ったんです(反省)。
フリーランスって常に不安と背中合わせです。
◆現場のことより我が家の懐具合のほうを心配するべきかも
さて、今回のことで実感したこと。
「休んでも、現場は誰かが何とかしてくれる」
しかし、
「キャンセルした仕事、売上げはもちろんゼロ」
・・・
ええ、今回の件、ぶっちゃけ、けっこうな金額でした。
ここが、自営と給与所得者の大きな大きな違いだと思います。
迷惑をかけた先のことも気になりますが、それは先々の仕事でお返しすればいい。
それよりも気にしなければならないのは、自分のところのお金のことだったりします。
◆多様な働き方を促す前に、最低額を設ける前に、するべきこと
最近、「多様な働き方を促す」というようなことでよくニュースになっていますが、
最低報酬額を設けるとか(この件については現在フリーランスの人の多くが首をかしげています、そして私も同感)そういうことの前に、整えるべき制度があるように思います。
絶対、いますよ。
インフルエンザになっても隠して仕事に向かうフリーランスのひと。
「休まない社畜」より事情は深刻ですよ。
だって、休んだらその日の売上げゼロになるし、場合によってはクライアントがひとつ減るかもしれない。あってほしくないことだけれど、ないとはいえませんよね。
この間の売上げがゼロになることで苦境に立つ人だっていると思う。
個人事業主でも、職種によっては業界団体がしっかり個人を守る制度を作っているところがあります。
当事者たちが必要だと感じて、作り上げてきたものなのではないかと思います。
でも、あらたに生まれ、増えてきている職種には「自分たちを守るためにひとつになる」みたいな感覚がなかったり(なにかに縛られて仕事したくない、という考え方の人も多いですしね)、そうなるまでにはまだ時間がかかるのではないでしょうか。
◆フリーランス協会というのがあるそうです(設立2017年1月)
フリーランス協会というのがあると、最近知りました。設立も最近ですね。
こういう団体の存在がもっと知られてもいいと思う。
個人事業の開業届けを出すと同時に、こういう団体に加入することを義務付けるとか。
そうしないとフリーランスという「不安定な立場で仕事をするひと」が増えるだけのように思います。
でも、ここの所得保障制度(任意加入)も
「病気・ケガで就業不能になり、その期間が支払対象外期間7日を越えた場合」
の支払。
7日を越えて就業不能って、そこそこ大きなケガや病気。
もう少し短い期間の休業にも対応してもらえないものか、と思います。インフルエンザに代表されるような感染症による休業とかにも。
もし今あるようなら、ぜひ、教えてください!
◆2018年10月提供開始、フリーランス向け収納代行&即日払い&損害賠償保険サービス
フリーランス向けのこんな新しいサービスも誕生しています。インフルエンザは助けてくれないけれど、「請求書を資金化できる」ということなので、非常事態をなんとか乗り切ることができるかもしれません。
GMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワーク株式会社(代表取締役社長:伊藤毅 以下、GMOクリエイターズネットワーク)は、日本初となる、フリーランス(※1)に特化した金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス) byGMO(以下、FREENANCE)」を、本日2018年10月16日(火)より提供開始いたしました。「FREENANCE」では、以下の3つのサービスを提供いたします。 なお、本サービスは現在特許出願中です。 ▼「FREENANCE」3つのサービス ①FREENANCE振込専用口座 「FREENANCE」に登録するだけで、収納代行用の振込専用口座を利用料・手数料無料で開設することができます。②FREENANCE即日払い 「FREENANCE振込専用口座」への入金回数や入金額をもとに、ユーザーの事業収入を与信スコア(※2)化。「FREENANCE」がユーザーの請求書(売掛債権)を買い取り、与信スコアに応じて手数料を差し引いた金額を、最短即日でお振り込みいたします。③FREENANCEあんしん補償 ユーザーに無料で附帯する、フリーランス向けの損害賠償保険です。業務中の事故や製造物責任(PL)に加え、フリーランス特有の業務過誤も補償いたします。
引用元:日本初、フリーランスに特化した収納代行&即日払いサービス「FREENANCE(フリーナンス) byGMO」を提供開始
◆チャットワークさんも、資金調達サービスをスタート(2019年12月)
ファクタリングとは、お持ちの「入金待ちの請求書」(売掛金)を売却して、早期に運転資金を調達する「借りない資金調達」です。
フリーランスの方が打合せに活用することの多い、チャットワーク。
時々ですが私も利用中。
相手のある打合せだけでなく、覚え書きをためておくところとしても使えて便利!
銀行から借り入れるほどではない、できたらそれは避けたい。準備も大ごとだし、仕事をこなしながらひとりで手続きをするのは不可能に近い…税理士さんに手伝ってもらわなければ。
こういうサービスの普及は、この先、さまざまな規模のフリーランス(自営業、自由業)が増えるかもしれないことを考えると不可欠かもしれません。
◆・・・というわけで、フリーランスがインフルエンザにかかったら。
- とても迷惑をかける
- 落ち込む、不安になる
- でも皆がなんとかしてくれる…その後のお仕事でお返ししなければならない
- 売上げはまるごとゼロになる
- 日頃からの「備え」がだいじ。つまりお金を貯めておかなくちゃ!
かかったからこそ実感できることでした!
そして、妻と子は感染しなかったのでした。
…なんで?
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