◆風呂水を洗濯に使わないようにしたら、快適なことばかりだった
年頭の記事で、
「2020年、暮らしの中でやってみたいこと」として
洗濯に風呂水を使わない
この決断は私にとってかなり大きいことなんです。詳細は後日。
と書いたのですが、その詳細です。
これまでずっと、結婚以来ずーっと続けていて、やめられなかった
「風呂の残り湯を洗濯に使う」
を、帰省先から帰宅してからやめることに成功しました。
まだ1週間と少しですが、とてもとても快適です。
どういうところが快適かというと、
-残り湯を長くおいておかなくてもよい
- 湯船の掃除が入浴後すぐできる=汚れがこびりつく前にできる=軽い掃除で大丈夫
- 風呂の湿気対策に間違いなくよいはず
-残り湯を吸い上げるポンプが不要
- 使ったあと、乾かすためにぶら下げておく必要なし
- 洗濯機まわりのモノが減ってスッキリ
-洗濯機のボタン操作が軽減
- 「風呂水を洗いのみに使うボタン」を押す手間がなくなった。スタートボタンだけでよい。
-洗濯セットの時間に制限がなくなった
- これまでは遅い時間になる夫の入浴後でなければセットができなかった(ポンプ浴槽に入れておいてね、と言っても忘れられる)
◆「風呂水での洗濯はよくない」ことは前から知っていたけれど
「風呂水での洗濯はよくない」ということは、今の洗濯機を買いに家電量販店に行ったときに、販売員の方から話を聞いて知っていました。
「風呂水での洗濯はよくないらしいです、やっぱり雑菌の多い水なんで。なのですすぎは水道水でしたほうがいいそうですよ」
「らしい」「いいそう」という言い方だったのは、販売員は販売のプロであって風呂水の専門家ではないからでしょう、そして現に「風呂水を洗濯に使える」という洗濯機が売られているのだから、「ダメ」なんて言えないですよね。
ということかと。
私もその時思っていました。
「じゃあなんで風呂水が使える機能が洗濯機にあるのさ」
って。
それは何故かというと、そういうニーズがあるからですよね、きっと。
お風呂の残り湯を使う、という風習が長くあったから。
節水が重要だった時代はそれが当たり前で、どんな雑菌がどれくらい、なんていう研究も今のように進んではいなかったのでしょう。
でも、習慣って、なかなか変えられるものではないと思いません?
私の実家では、母親がお風呂の残り湯をバケツでくんで、少し離れたところにある洗濯機に運ぶのが「当たり前の習慣」でした。それを見ていたから「残り湯を洗濯に使うのが当たり前」だったんです。
現在の義母もそうです。最新のドラム型洗濯機で残り湯を使って洗っています。
最新のテクノロジーと古い習慣の融合です^^;
最新のドラム型でも風呂水を使う機能が付いているってことですしね。
◆NHK「あさイチ」のお掃除特集が「残り湯洗濯卒業」のきっかけ
ここにきてやっと、残り湯を使った洗濯から卒業できたのは、NHKのお役立ち情報番組「あさイチ」のお掃除特集がきっかけでした。
引用元:https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/191224/1.html
昨年末、クリスマスイブに放送された「クイズとくもり 見えない汚れまでスッキリ!ラクラク大掃除&キープ術」では、浴室、洗濯機などの見えないところの掃除方法について詳しく紹介していました。
視聴者の方からの「残り湯で洗濯をするのはよくないのか?」という質問に、スタジオに来られていたお掃除のプロ(ハウスクリーニング技能士)の方が答えていました。
それはこういった内容でした。
- 雑菌のある水で洗濯することになるので、あまりおすすめしない
- どうしても使うなら注水しながら2回すすぎを必ず
- 菌を繁殖させない薬もあるにはあるが…
これを見ていて思ったのは
- 雑菌のある水だから、というのは家電量販店の販売員の方のお話と同じだな。
- すすぎは注水しながら「2回」を必ず…ってことは、残り湯を使うことは節水には繋がらない?
- 薬で菌を抑えながら洗濯に使うって、何のために残り湯で洗濯しているのかわからなくなってしまう話だな…
ということでした。
◆トドメはこの日のゲスト、藤井隆さんのコメントでした
だんだん、残り湯で洗濯していることの意味がわからなくなってきたんですよね。
そこにトドメのように聞こえてきた、その日のゲスト、藤井隆さんのコメント。
「浴槽のお湯の菌が洗濯機に行ってしまうってことですよね」
この一撃が大きかった(笑)
そうか、そうよね。
洗濯については、洗剤を使うのだし、すすぎは水道水でやっているのだからそんなにシビアにならなくても…と「言い訳」ができたのですが、
浴槽の汚れた水が洗濯機の中を循環するのだ、
と思ったとたんに「それは嫌だ!もうやめよう」と思いました。
思っていたんです、ずっと。
うちの洗濯機、使用年数の割には汚れているような気がするな?って
もしかしたら、残り湯洗濯の影響なのかもしれない…!?
やめよう。
残り湯の洗濯、やめよう!
というわけで、年始から残り湯での洗濯をやめたんです。
そうしたら、快適なことがたくさんあって、やめてよかったぁ〜と思っているここ数日なんですが、
残り湯での洗濯と、風呂水を長くそのままに置いておく、ということを長く続けていたのには、もうひとつ大きな理由があります。
◆1.17、AM5:46から25年。
私の実家は、阪神淡路大震災の被災地エリアのすみっこにありました。
この記事でも「お風呂の水」について触れています。朝、母親が洗濯に使う直前の、浴槽にたっぷり残っていた前日のお風呂の残り湯は、それからしばらくの間ほんとうに「あって助かった」ものだったんです。
もちろん、飲用には使えません。でも、断水した家に残った水は貴重でした。
それだけ雑菌が多い水なら、真夏だったらまずいことになっていたかもしれません。
トイレを使った後、この水を使って流していましたが、見えないところで配管が破損していた場合は水漏れの原因になる(特にマンションは注意)と最近の防災番組で知りました。
防災の常識も、時代とともに変化していくのですよね。
「この習慣は続けるべきものか、更新すべきものか」
頭をやわらかくして、常に考えないといけないなぁと思う今日この頃です。
私にとって「前日のお風呂の残り湯をなるべく長い時間おいておく」ということは、時を経て
「大きな地震がきませんように。きても、これがあれば大丈夫」
という、願掛けのようにになっていたんです。ここから気持ちを切り替えるのには時間が必要でした。
ここにきて快適な家事、快適な浴室を優先したいという気持ちがようやく勝った、というかんじです。
朝早くにこの状態にできるって、すごいうれしい!
◆25年、習慣の更新にはいい機会かもしれない。
「風呂の残り湯」と「震災の記憶」と「災害への備え」を分けて考えなければならないのかもしれないよ、と自分に言い聞かせています。
冒頭に書いたように、残り湯を使わない洗濯はとても快適で、家事の効率もあがりました。浴室もいい風が吹くようになった気がします。
気になるのは水道代ですね…洗いにも水道水を使うようになったら、どれくらい使用量が増えるんだろう?また後日記録したいと思います。
阪神・淡路大震災から25年。
あの時の「思い」は忘れず、その後の災害のことも忘れず、
できる範囲の「備え」は常に。
また前を向いてがんばって行きましょう〜♪
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