◆テストの過去問題を自宅でプリントアウトしようとしたら1教科20枚以上あった
2020年初の週末、ちょっとのんびりしていたらこどもからの依頼。
「チャレンジテストの過去問、先生にもらってるねんけど、2回できるようにコピーしてくれへん?」
ここ、日本で2番目の大都市と呼ばれている都道府県の公立中学校には年に一度「チャレンジテスト」というものがあります。
1、2年生は1月に、3年生は6月に。
1年生は3教科、2、3年生は5教科。
提出は不要だけれどやっておきなさいと、前年の問題を学校からもらっているのだそうです。
「いいけど…おなじの2回やってもその問題が出るわけじゃないんだからさ。たぶん教育委員会のサイトに過去問たくさん出てるはずだからそれ印刷するよ。どうする?3教科3年分?そんなにできるの?まぁいいか印刷しとけばいいか」
…というわけで検索してみたら、数年分の過去問と回答が掲載されていたのですが、印刷しようとしたらなんと
1教科2〜30枚ある!(汗
紙とインクのコストと、プリンタのご機嫌が気になるなぁ…
不要なページを省きながら印刷していたら、ものすごい手間がかかる…
しかし、勉強のこととなるとダメとはいいにくいもので。1枚に2ページずつ印刷して、半量におさえました(それでも大量)
がんばって印刷したので、全部こなして、いい成績をおさめてもらいたいものですが。
◆家庭教育にはやはり「紙」は必須。ゼロにはできないのではないか
時代はデジタル。うちの子もここまで家庭学習ではタブレット教材を多用してきましたが、それでも勉強に紙は必須だと思います。
デジタル時代だからこそ、ネットで教材をダウンロードして印刷するという機会がどんどん増えているような気もするし…
こどもの勉強、学校や塾にまかせてノータッチなら話は別ですが、ある程度のフォローを家庭でしようと考えるなら、自宅にPCとプリンタは欠かせないような。
教材に限らず、「詳しくはwebサイトをご覧ください」といわれた資料を私はけっこう印刷します。画面をじっくり見ようとすると眼が疲れるし、体勢は変えられないし、書き込みができません。だから、必要と思ったら惜しまず印刷。
家庭用普及モデルでも、スキャンもコピーもできます。2万円もあれば、ややハイスペックな最新モデルが買えて、おつりでインクが買えそうです(上のモデルがそう)。旧モデルだったり、もう少しスペックを落とせば更に値段は下がります。
時間割の印刷とか、書類のデジタルデータ化とか、写真のプリントとか、いろいろと使えて便利です。すぐ使えるように、常にスタンバイ状態にしておく(しまい込まない)のが活用のコツでしょうか。
-ペーパークラフトなども楽しい
ペーパークラフトをダウンロードして遊ぶこともできます。けっこう楽しいですよこれ。こどもが小さい頃はたくさん作りました。あ、紙はかなり必要ですが
-写真もプリントすると変わる
写真はプリントしたほうが「腕」が見えます^^; 上手くなりたいならプリントするのがいいそうですよ^^;
◆いろいろ言われているテストを受けなければならないという、このもやもや。
話がそれましたが、この「チャレンジテスト」というのがとても評判がよろしくないんです。
よくニュースにも取り上げられて話題になっています。
「こんなことする必要ないやろ、と多くの関係者が思っているけれどなくならないからやれやれと思いながらやっている」
というような空気を感じ取ります。
一方で、「すべての中学生の評価を偏りのないものにし、それをもって高校受験に臨ませたい」という考え方もわからないではないです。ないですが、現在のやりかたがよいかといえば報道を見聞きする限りちょっと疑問です。
そういうものにこどもたちが翻弄されているのって、どうなんだろうな?と思います。
私も学校の三者面談で書類をもらい、説明を受けましたが、はじめて経験することでもあり、どうもピンとこない。
うちの子は塾に通っていないのですが、塾の面談を受けた時にこのテストについて聞いてみました、が、塾によって話が違うんですよね。学校で聞いた話とも微妙に違う。
何が違うかって?
- このテストの結果がどう反映されるのかということとか。
- このテストのメリットと、問題点
- どの市町村の成績がよくて、どこが悪いのかとか。
- 近辺のどの中学校の成績がよくで、どこか悪いのかとか。
- どういう対策をすればいいのか。
等々についてです。
結局、よくわからないなぁ、ということになって、で、どうすればいいのよ、となって、担任の先生の言葉にかえります。
「普段から成績のいい子はチャレンジテストの成績もいいですし、普段の成績が悪い子がここだけいい成績がとれるわけがない。成績の悪かった子にとっては挽回のチャンスではあるけれど、奇跡は起きませんから、日頃から勉強をしっかりやることです」
はは…そのとおりですね^^;
◆ほんとうに偏りなく評価できるものなの? という疑問
過去問や過去の結果、このチャレンジテストの結果がどのように使われるかということはすべて教育委員会のサイトで公開されていて、自由に見ることができます。テストの結果は
「各中学校における生徒の年度末評定が妥当性・信頼性の高いものであるかどうかを判断するために活用する」
のだそうです。
たとえば、このテストの点がものすごく低いのに学年末の5段階評価で5を付けられている生徒がいたら、「妥当性・信頼性が低い」と判断されて5が4とか3になる場合があるんだそうです(そして修正後の評価が公立高校受験時の内申点となる)。
じゃあその「すごく低い」って具体的に何点よ、という疑問がわきますよね。その点数は教育委員会から示されます。その数字も公開されていて、年度によって(=テストの結果によって)異なるようです。
公開されているデータを見るかぎり、それほどシビアな数字ではないと感じられたので、実際に5が4になったり3になったりすることは(その逆も)稀なのではないかなと思いました。稀だけど、あるにはあるそうです。日頃優秀な子がお腹がいたくて実力を発揮できないとか…???
が、中学校によってこのテストへの対策の程度はおそらく違うでしょう。
うちの子の中学校の対策は
「前年度の過去問を冬休みにいちおうやっとくんやで」
というものだけ。
もっと熱心なところもあるでしょう。
自宅でダウンロードした過去問題は、著作権の関係で表示されない文章などがあったのですが、
学校から配布されたものは表示されていました。手厚くフォローしてくれる学校なら、すべてが表示された過去問題をたくさんやっているのではないかとか想像します。
「英語のリスニング問題はできひんから、省略な」
と言われているらしいのですが、手厚い学校なら省略せずに授業中などに皆でやっているかもしれません。
塾にも問題はきっと流れていますよね…塾はさらに手厚く、がっつり対策していることでしょう。
なんだかなー
1年生から、こんなことになるんだなぁー
◆採点方法について。その手しかないと思うがやっぱりモヤる。
もうひとつの、もやもや点。
これ全部、記述式なんですよね。
万を超える数の中学生のテストの結果を、短期間に採点して、計算して、評定に反映する数字をはじき出すわけです。
「先生これ1月にテストやって、3月の年度末にいただく成績に反映されちゃうわけですか」
「そうなんです」
「記述式なのにそんな短期間で採点とかできちゃうんですか?」
「それはもう、今、巷で話題の民間業者さんですよ」
ふーん。
これもサイトを探すと公開されていました。
ある年は、事務機器の会社としてよく名前を見る企業と、教科書の出版元としてよく名前を見る企業が入札していて、一方が落札していました。金額も出ていました。
大量の記述式の採点を短期間に。想像できますよね。短期バイトを募集するんですよね。
いま問題になっている、大学入試改革の問題と同じです。こちらは既に何年も実施されています。
なんだかなぁ。
大いにもやります。
◆大量印刷を頑張ったプリンターと紙とインクのためにも頑張ってもらいたい^^;
もやっていたら、知り合いの、高校生のお子さんをお持ちの方のやや投げやりな^^;言葉をを思い出しました。
「まぁどんなテストになっても、出来る子はなーんでも出来るんですよ。テストの制度が変わろうがどんなテストであろうが大した問題じゃないんですよねー」
はぁ、なるほど。。
過去問を見る限り、チャレンジテストはそれほど難しいものではありません。難関校の入試のような難問が出ているわけではなく、本当に基礎の基礎、基礎的学力が付いているかどうかを見るもののようです。
ならば!
「ここまで日々ちゃんと勉強していたのなら、できなければなりません。見る限りこれはそういう問題です」
とこどもにはっぱをかけてみましたが、過去のデータを見ると、各市町村の平均点は高いとはいえません。
ということは、やはり個人の点数に開きがあるわけで。。。
さぁ、自称「いちおうちゃんと勉強やってるほうやで」な我が子、どうなんでしょうか。
本日、テスト日です。
プリンタをなでなでしながら心の中で応援することにします。
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