ちょうどよくて、ちょっといい日々。

主婦/母親の管轄って果てしなく広範囲ですよねぇ。。。「カエデノオト」の別館です。

【一戸建て 新築後10年の振り返り】各家の「シンボルツリー」は10年後どうなったのか


◆新築と同時に植える木。我が家の木。ワクワクしますよね。

家を建てることになった約10年前、住宅のチラシやwebサイト、雑誌などを見ているとやたら目に入ってきたのが「シンボルツリー」という言葉。

建物のシンボルとなるような大きな樹木のこと。
庭や中庭に植えることで建物の印象が大きく変わったり、外構が華やかになる効果もある。

引用元:まるわかり注文住宅 https://chumon-jutaku.jp/words/6652/

モデルハウスを見学した数社、いずれも「シンボルツリー」の説明があったことを思い出します。
建てることに決めた分譲地では

  • 1〜2本のシンボルツリーを進呈
  • 玄関横にモミジを提案。街としての統一感を出し、モミジの紅葉〜落葉〜芽吹きで季節感を感じられるように。希望があれば変更可

という提案を受けました。

分譲地をぐるぐるまわって既に建っているお宅を見ると、なるほど全戸に木が植えられていました。モミジのお宅もあれば、他の木のお宅もありました。おそらく、特にこだわりがないお宅は提案のままモミジになったのでしょう。

夫:シンボルツリーか。いいね!(そういうの大好き)
妻:うん!でもモミジが落葉して風で飛んでいったらご近所迷惑にならないかな。。オープン外構だし
夫:うーん、確かに。でもお互いさまじゃない? それに季節ごとに様子が変わるのも魅力
妻:たしかに。でも、玄関にモミジがあったって住んでる人間にはあんまり見えないよね
夫:・・・

うろ覚えですが、こんなかんじで。なんだかふたりの性格がよくでていますな(^_^;)

設計担当の方とも相談し、玄関横にシマトネリコ、外からは見えにくいけれど2階のリビングからよく見える場所にカエデを植えてもらうことになりました。
四季折々に表情を変えるカエデは家族がよく見ることのできる場所に。奥まった位置にあるので、落ち葉が風で方々に飛んでいくこともあまりないのではないかということになったのですね。
玄関横のシマトネリコは、当時の流行りですかねぇ。室内の観葉植物としてトネリコを置いてあるシーンをよく見かけていて、ステキだなぁと思っていたのです。

「トネリコなんかアリですか?」
「アリですよ!」

ということで即決。

garden-vision.net


家が完成して、玄関扉などの保護材がはずされ、外構が整えられ、最後に若いトネリコとカエデが植えられると家がぐっと引き立って見えました。

緑っていいなぁ。すてきだなぁ。おしゃれなお店みたい。うちの木なんだなぁ〜 これから我が家と、家族といっしょに成長していくんだな〜

とにかくとにかく、うれしかったのを覚えています。

◆それからあっという間に10年。我が家のシンボルツリーはどうなったか

カエデは見事に「シンボルツリー」になりました

我が家のカエデは2階の居住空間の大きな窓からよく見えます。この窓は設計士さんがうまく考えてくれた採光のための窓で、大きいのですがあまり外からの視線を感じることのない位置にあります。見えるのはほぼこのカエデのみ。
今はちょうど新緑がとてもキレイです。秋になると黄色くなって、落葉し、枝だけになります。3月上旬頃によく見ると、小さな芽を発見することができて、

「寒いけど春が近いんだなぁ(^。^)」

みたいな気持ちになれます。
ふと、視線を上げるとそこにあるシンボルツリー。なんかすごくいいです。気持ちが豊かになります。癒されます。

シンボルツリー カエデ 3月中旬
シンボルツリー カエデ 4月中旬
左が1ヶ月ほど前、右が今日。だいたい同じ枝を撮ったつもりですが、成長しすぎてわかんないですね。今のカエデの様子が1年のうちで一番好きです

一方でいろいろ大変なこともあります。春〜夏にかけて、ものすごい勢いで成長するんです。狭い場所に植えられているので、すぐに窓ガラスや外壁に当たります。葉にも壁にもガラスにもよくないので、こまめに切らないといけません。

あとは、ですね。
気持ちよくカエデを眺めていると「…ん?」となって、目を凝らすと虫がいた、ということは多々あります。見ないふりをしたり、枝ごと切り落としたり、まぁいろいろ乗り切っていますが…

入居直後にカミキリムシを発見したことがありました。
「あっ、ムシ!」「カミキリムシちゃう?」「カミキリムシかぁ〜 カエデといっしょに山からきたのかなぁ〜」
などとほんわか会話をしていたら、数日後様子を見に来た植木屋さんから衝撃の一言。
「カミキリムシはカエデにとって害虫ですねん」
えっ!

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引用元:花と緑の図鑑-Garden Vision http://garden-vision.net/tree/k_line/kaede_momiji.html

いいことばかりじゃないよってことですね。
でも、今では愛すべき家族の一員です。

一方、シマトネリコはちょっとかわいそうかな

玄関横に植えたシマトネリコはというと、落葉しない樹のはずですがけっこう落葉します。周囲には何軒かシマトネリコを植えているお宅がありますが、育ち方はさまざま。落葉しているのもよく見かけます。日当たりや風向き、樹の健康状態などでいろいろなのでしょう。生き物ですもんね。
当初、私がイメージしていたのはたぶん「室内で育てられているシマトネリコの姿」だったのだと思います。それに比べるとかなりワイルド。ちょっとイメージが違いました。
目にするのは玄関を出入りするときのみ。それもじーっと眺めることはあまりないのでカエデに比べると放置気味。愛着もカエデほどなかったりします。シマトネリコに罪はないのですが。

◆シンボルツリーは家族皆が見えるところに、がいいと思う

というわけで、家に樹木を植える場合は「玄関の見栄えをよくする」というより「家族が眺められるように、家族を見守ってくれるように」という発想で植えたほうが、後々よいように思います。

このブログの「カエデノオト」のカエデも、我が家のカエデからとったもので、「トネリコノオト」という発想は全然なかったのですよね。。文字にしてみるとこちらもかわいいな、とか今更思いますが。

◆お手入れもちゃんとしてあげたいものですが

できれば年に1〜2回の剪定や消毒が必要なのだと思います。これが1〜2本でもけっこうな費用で、節約対象になってしまうのですよね。
植えてくれた業者さんと繋がりがあれば頼みやすいのですが、そうでなければ植木屋さんを自力で探さないといけなくなります。これがまた相場などがわからず、難しくて。
一度、クラフト系のイベントに苔玉などを出していた植木屋さんに剪定をお願いしたことがありました。本数が少ない場合は、ご近所数軒がまとまって一度にお願いすると少し安くできるよと教えてくれたのですが、その後は高枝切りハサミを買って自力でなんとかしています。


この商品。大した手入れもせずに使っていますが、10年近くたってもよく切れています。
但し、太すぎる枝は切れません。太くならないうちに切るべし!時間との戦いです!

◆ご近所さんのシンボルツリーはどうなった?

我が家の建つ分譲地の家はだいたい築9〜11年くらい。それぞれのシンボルツリーは今どうなっているのか、チェックしてみました。

放置→撤去その1

ぐんぐん伸びて電線にひっかかりそうな状態。台風接近の暴風雨のなか、ご主人が上のほうを切っておられたのを見かけました。その後根っこからきれいに撤去。今はレンガのサークルのみに。

放置→撤去その2

玄関すぐ横のモミジ。家族総出でひっこ抜いてママチャリ置き場に。

放置→のこぎりカット

「ムシがいるし、玄関横で大きくなってもう邪魔!」みたいなかんじで幹の下のほうをのこぎりでカットしているおうちはけっこうあります。その後新しい枝が切り口周辺からにょきにょき。

放置→ハラハラ状態

ものすごく大きく、しかしスペースが狭いからなのか道路のほうに斜めに傾いて成長している状態でそのまま。もし近所のこどもたちがぶらさがったりしたら大丈夫だろうか、と心配です。

植え替え

モミジからユーカリに植え替えたお宅。おしゃれな奥様でガーデニングもセンスよく、自力で植え替えをされたようです。ユーカリのほうが家や雑貨の雰囲気にあっていて断然ステキ!樹の種類が変わるだけで家の印象がこんなに変わるのかと思いました。ユーカリもすごくいいかも(但し成長が恐ろしく早くて大変だという話も聞いたことがあります)。

1軒だけあるオリーブの木のお宅

こちら、オリーブとトネリコが植えられていたのですが、トネリコは撤去されたようです。小柄な大人の背丈ほどのオリーブの樹のたたずまいがとてもいい!
トネリコに何かあったときにはオリーブを植えてみたいと密かに思っています(トネリコごめん)。

◆シンボルツリーは生き物で、家族です

というわけで、シンボルツリーという存在はステキだけれど、生き物である以上植えたらお世話も必要だし、目と手をかければ愛情もわき、本当の意味での「シンボルツリー」になるかどうかは住人次第である、ということを10年かけて実感したのでした。

検索していたら庭屋さんの記事にたどりつきました。

oniwanaruhibi.hatenablog.com

まとめの一文に注目

「手入れや水やり、消毒など、木はどうしても手がかかるものですので、ご理解の上、庭木を植えられることをおすすめします。」

ホントにホントに、そうですね。
当たり前のことなんだけど、植える前は実感できないものなんですよねー。

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kaedenote.hatenadiary.jp