◆日本がキャッシュレス社会になったら、嬉しいこと
このツイートに目がとまりました。
私は2007年くらいからクレジットカードの情報サイトを運営してきてますが、ここ最近のキャッシュレスブームはかつてない感じ。
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) November 25, 2018
このまま熱を帯びたまま報道が続いていけば、東京オリンピックまでに日本のキャッシュレス化はかなり進むんじゃないかなと思いますね。心からそれに期待したいです。
私がキャッシュレス社会になってくれたらいいなーと思う理由、そのナンバーワンは
「荷物が減る!」
ということです。
長財布からの解放=持ち歩くものがひとつ、小さくなる。
もしかしたら…いらなくなる!?
私はすごく荷物の多いタイプなので、これはすごくうれしい…!
次の消費税増税時の還元もポイントになるそうで…
政府関係者は「今回の消費税対策は、消費税率の引き上げによる個人消費の冷え込みを避ける狙いがある。実施されればキャッシュレス化が加速する。今後、IT技術を使った新しく便利な金融サービスが次々に登場することが予想され、手数料の引き下げでモタモタしているクレジットカード会社などは、ダメージを受ける可能性がある」と解説する。
確かに、キャッシュレスの波は確実にやってくるのでしょう。
◆でも私はギリギリまで現金派を通すと思う
でも!
私が嬉しいと思うのは「自分の荷物の軽量化」という点だけで、それ以外についてはまだまだ「現金主義」。
現金は日本国内どこでも使えるけれど、クレジットカードや電子マネーはそういうわけにはいきません。
- 学校は定期的に集金袋が配られて、諸費用を現金で持たせることになっているし、
- 近所のお気に入りの小さなかわいいパン屋さんは現金オンリー(この先どうするのかな、今後聞いてみよう)。
- 道の駅で買う地元の野菜。
- クラフト市などのイベント。
イベントには欲しいものがたくさんあって、あれもこれも欲しくなる…それがわかっているから、お財布には「ここまで」と自分で決めただけの現金を入れて出かけます。
キャッシュレスになったら、欲望のままに買ってしまいそうで恐ろしい。
*
クレジットカードや電子マネーは、ひとつ持っていたらどこでも使えるか、というとそうではないですよね。
A社のカードは使えません、電子マネーはB社のみ対応です、みたいなのがある。
ポイントが付いてお得ですからうちのカード作りませんか、などと言われると、知らないうちにカードが増えていって管理できなくなりそうな気がするし、たくさんのカードを持ち歩くことになったら財布(カードケース?)が膨らんで結局荷物が増える(^_^;)
◆クレジットカードを街のカフェで使ってストレスがたまった話
そんなこんなで、私はネットの買い物はカード、リアル買い物は現金と決めているのですが、少し前に
「そうかぁ、たしかにこれからはキャッシュレスの時代…ポイント付与率も違うしなぁ…」
などと思って、都心のファッションビルのカフェでカード支払いを選んでみたことがありました。
ランチのセットをふたつオーダーしてカードで支払い。ところが、
処理をすませてサインをしたらそこで「店員さんのセット割引の計算ミス」が発覚。
取り消し処理の処理をして、計算しなおしてカード支払、サインをしたらこんどは「そのメニューの売り切れ」が発覚。
ふたたび取り消し処理→再度オーダー、支払、サイン。
お店の方、お詫びにといってシフォンケーキを付けてくれました。
現金だったらこんなに時間がかからなかったはずなのに。
後ろのひとを随分待たせることになってしまった。
私のせいではないけれど、「カードで払ってるんじゃねーよ(チコちゃん風)」みたいな声が後ろから飛んでくるような気がして、ちょっと居心地が悪かったりもしました。
お店の方も、だからカード払いはいやだ、融通がきかない、みたいな気持ちになっていることでしょう。
双方が使いにくいと感じるシステムはなかなか広まっていかないように思うし、広めても気持ちよく使えないと思います。
間違いなくキャッシュレスの時代に向かってはいるのでしょうが、私はギリギリまで現金派でいるような気がするなぁ。
「まだ現金で払っているの?あのひと」
という視線を感じ始める直前ぐらいまで、現金払いでがんばりたいと思います。
◆我々世代ならでは?夫婦それぞれの「苦い思い」
それから、我々夫婦はそれぞれ、「クレジットカード」には複雑な気持ちを持っています。
私(妻)は学生時代にカードを持って使いすぎの思い出
私は学生時代に「クレジットカード入会の勧誘」というアルバイトを経験しました。ファッションビルの中でお客様に系列カードに入会してもらうというお仕事です。
研修で、「自分のカードを作るための申込書」を書きながら仕事を教わりました。未成年の学生でしたから親の承諾と署名がいるのですが、
「そこにはお父さんかお母さんの名前を書いてください」
と言われて自分で書いたら承諾を得ずともカードが作れたのですよね。
大昔の話だけれど、こういうバイト、こういうカードの作らせ方、どうだったんでしょうね。
時給がよくて、休みの融通もきいて、仲間がたくさんいて、楽しかったんですが…。
で、まぁ、それで自分の名前のカードを作った私は、ぶっちゃけ、かなり使いすぎてしまって痛い思いをしたわけです。
カードってやっぱり怖い、管理が難しい、という気持ちが消えません。
夫はすすめられたカードに入れずトラウマに
一方夫は、大学卒業後一般的な就職をせずに特殊なスタイルの仕事について社会に出ました。大学卒業までにカードを持つ機会はなかったそうです。
コンビニで買い物をすると「お得なポイントがつきますよ」とカードをすすめられ、じゃあと申し込んだら審査通らず。
ガソリンを給油していたら「カードで入れると少し安くなりますよ」とすすめられ、申し込んだらやっぱり通らず。
信用のないワークスタイルなうえに若い。最もカードを作りにくいタイプだったんですよね。
夫は、そういう「お金の教育」をちゃんと受けずに独り立ちし、変わったワークスタイルを選んでしまった。
すすめられて申し込んだのに断りの手紙が届くというのはなかなかつらいものです。勧誘するひとは大抵「審査ありますけど…まぁ大丈夫じゃないっすか」みたいな適当なことを言うんです。だからなおさら、否定されているようなね。
そんなこんなでカード嫌いに。
その後夫はETCが普及しはじめたころにようやく自分の名前のカードが持てました。
JAFのカードでしたが、夫のような立場のひとにETCを使えるようにするための、ちょっと特殊なクレジットカードだったのではないかと思います。今でもETC、ガソリン、新幹線予約など以外にはカードは使いません。
キャッシュレス社会に進んでいくのなら、まずはこういうところを何とかしていかないといけないのではないかな?
*
我が子には父母のようなことにならないようにちゃんと「クレカ教育」みたいなものをしておかないといけないなぁと思うのです。
ちゃんと教育したうえで、社会に出る前にカードを親が用意して持たせるべきだなぁ、と。
間違いなくキャッシュレスを生きていくことになるんですものね。
何歳くらいまでにすればよいのやら…
今からじわじわはじめて、18歳の成人時にはひとまず完了ぐらい???
◆お気に入りの「所作」のロングウォレット
今使っている財布。ものすごく気に入っています。
「小銭がたくさん入って出し入れしやすいがま口長財布」を探していたはずなのに、何故か真逆のものに出会って購入。
ぺたんと薄いほうがきれいな財布なので、自然と小銭やカード、レシート類をこまめに整理するようになりました。余計な小銭は自宅にまとめておいて、学校の支払など「お釣りのないようにお願いします」というときに使います。
まず人とかぶらないし、「えーなにこの財布」と目をとめてもらえるのも面白くて。
おすすめです。
色柄のバリエーションもすごく多いです。
キャッシュレス社会が本格的にはじまったら、同じシリーズのコンパクトなタイプを使いたいと思っています。
*
あっ、「電子マネー」もなかなか受け入れられませんね。きっとこれは「産まれた時代」のせいだろうな…。クレカ同様ギリギリまで粘りつつ、将来的には適応する柔軟さを持ちたいと思っております。
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