ちょうどよくて、ちょっといい日々。

主婦/母親の管轄って果てしなく広範囲ですよねぇ。。。「カエデノオト」の別館です。

アシナガバチの季節がやってきた… 一戸建ては早めに対応&見て見ぬ振り!?の二本立てで対処


◆5月の連休のある夜の話。バルコニーの壁にくっつく動かぬ虫…

それは、2年ほど前のことだったと思います。

連休のお出かけを終えて、買ってきたもので夕飯を済ませ、ダイニングテーブルで家族でうだうだと話をしていたとき。

我が家、ダイニングテーブルのそばに小さなバルコニーがありまして、当初はそこは「アウトドアダイニング」というステキな名前の空間だったのですが今や資源ゴミ置き場となっております。

私の指定席からバルコニーに目をやると、ちょうど壁面が見えるのですが、その上方に黒いものが付いているのを発見しました。暗くて何なのかよくわかりませんでしたが、虫のようだということと、全く動かないぞということは把握できました。

バルコニーにアシナガバチ

屋根の下の、黒い点あたりがまさに虫のいた場所

全く動かない。
私は何故か「壁にくっついたままお亡くなりになったなにかの虫」と思い込みました。

死んでるなら、放置でいいかぁ…

このことは夫にも子どもにも言わず、その夜は終わりました。

翌朝。

そういえばあの虫どうした、と思い出して見てみると…お亡くなりと思い込んだそれは、

動いていました。

働いていました。

六角形の小さな小部屋がふたつほど、仕上がっていました…

昨夜はなかったのに!

なんて働き者なんだ…

っていうかこれ、ハチが営巣しているんじゃ!

夫に報告しネットで検索しまくり、それはどうやらアシナガバチであるということになりました。

「夜になったらまたおとなしくなるはずだから、それを待って巣を焼いてしまおう」

と、夫。

焼く!
巣を!焼く!

夫のその提案にちょっと驚きましたが、どうやら過去に経験があるようだったので何も言わず、お任せすることに。

その日は終日家にいたので、そのハチのことが気になって仕方がありませんでした。嫌でも目に入ってきます。

観察します。いろいろと見えてきます。

  • 熱心に働いてはぐったりと休む
  • 時々いなくなる
  • 戻ってくる
  • 熱心に働き、死んだように休む
  • いなくなって、戻ってくる
  • 戻ってくるのは同じハチなのか違うハチなのかは不明

なんか…なんて一生懸命なんだろう…

だんだん情がわいてきたというか、その一生懸命な仕事っぷりを応援したい気持ちになっていきました。
いなくなって欲しい気持ちには変わりはありませんが、「カンバレ」という気持ちも生まれてしまったというか。

夜。といっても暗くなるとこちらも見えないということで、夕暮れどき。
夫がチャッカマンで巣に火を付け…どうやら見えないところで休んでいたハチさんは「ぎゃっ!」と思ったのでしょう、飛び出してきてなんと室内に入ってこられ、

「ちょっとおとーさん何してんのよ!!!」

と大騒ぎになったのですが最終的には昇天していただき巣も撤去させていただきました。
とりあえず、撤去できて一安心。
一生懸命がんばってたのに、ゴメンネ。。。という気持ちにもなり、なんだか複雑でした。

 

◆その後もよく見るアシナガバチ。お隣さんに聞いてみたら…

しかしその後も同じ場所に、アシナガバチがくるのです。

我が家には小さなバルコニーがふたつあるのですが、洗濯干しに使っている、もう一方のバルコニーにはこないのです。いろんな場所をチェックしましたが、うろうろするのは、ダイニング横の小さなバルコニーのみ。

もしかして、と思い、そのバルコニー方向に建つお隣さんに聞いてみました。

連休中はどのおうちも家の外で車洗ったり草抜きしてたり、顔を合わす機会が多いのですよね。お隣さん、入居時期が近いこともあってまぁまぁ仲良しです。

私「アシナガバチとか巣とか、見たことあります?」
お隣さん「いてますよぉ。めっちゃたくさん(にっこり)」

聞けば、あるとき巨大な巣を発見したんだそうです。めったに出ない小さな裏庭の、めったに見ない隣家(うちとは反対側の)との境界に建てた目隠しのルーバーフェンスと、隣家の壁の間に。

お隣さん「もーヨメさんになんとかしろって言われてめっちゃ大変でしたわ。すごい狭い場所にでかいのがあって」

私「それ、おとなりさんは…?」

お隣さん「たぶん知らんと思いますよ。あそこの家からは死角になってますから

そうだったのか…
その後、こどもの同級生のおうちのお母さんなどにも聞いたところ、皆いろいろなアシナガバチとの戦いを経験していることがわかりました。

 

◆住宅密集地の戸建ては「死角」が多い

お隣との間隔が狭い住宅密集地の戸建て。裏に回ることはめったにないわけで、そこに何があるかは本当にわかりません。どうやらあちこちにアシナガバチの巣があるらしいと知ったあと、「こわっ」と思ったのは、外で遊ぶ子どもたちのこと。

小学1〜3年くらいのこどもたちって、家の裏の狭いところにこもって遊ぶことを好んだり、おにごっこやかくれんぼで入り込んだりということがけっこうあるんですよねぇ。

厳密に言うとそれは「不法侵入」で、やってはいけないことなわけですが、オープン外構の家が並んでいて、友達の家だったり自分の家だったりするわけですからねぇ…。難しいところです。

気付いた時点で
「危ないし、よその家の裏に勝手に入るのはダメ」
ということは伝えましたが、それでこどもたち全員がやめるかどうかは別問題。

その子たちが高学年になると、遊びが変化して行動もかわりますが、次世代が同じ事をやります。

この子たちが飛び込んだ家の裏にもし、大きな巣があったら…とおもうとかなりコワイ。

私も、時々雑草抜きのために裏をまわることがあったのですが、これ以降もう怖くて、肝試し状態です。

 

◆アシナガバチの駆除は、基本自力

スズメバチなどは状況によって市町村が相談にのってくれるようですが、アシナガバチについては基本、自力でなんとかするしかなさそうです。

アシナガバチは、基本的におとなしいハチであり、巣を刺激しなければ人を攻撃することはありません。自然界では、農作物や庭木に付く毛虫やイモムシを食べたり、花粉を媒介するなど、益虫として役立っています。

(中略)

基本的におとなしいハチですので、巣を刺激しなければ刺されることはありません。生活に支障のない場所に巣ができた場合は、冬になりハチが出入りしなくなるまでそっと見守ってあげるようにしてください。

引用元:神戸市「アシナガバチと上手につき合おう」

巣の場所によっては「見てみぬふり作戦」もありだと思います。が、今回のように「バルコニー内、しかも窓のすぐ近く」なんていうところの場合は早々に駆除しておくべきですね。

アシナガバチの場合、春先は女王蜂が一匹で巣をつくります。

このときの女王蜂は攻撃性がほとんどありません。夏から秋にかけてハチが増え、巣が大型化する前に駆除をすればこれ以上の拡大を防ぐことができます。

巣を叩き落とし、巣の跡に殺虫スプレーをかけておくことがおすすめです。

引用元:みんなのハチ駆除屋さん「ハチが怖い人でもこれさえ確認すれば安心!アシナガバチの駆除方法」

そうか、あれは女王様だったのか…
可哀想なことをしてしまったけれど…許しておくれ…

◆今年もやっぱりいつもの場所にアシナガバチがやってくる

先日から、くだんのバルコニーにアシナガバチがやってきています。
飛んでは止まり、飛んでは止まり、巣を作る場所を探しているように見えます。
ええーいごめんよっ! とシュッと。

 

ひとふきで、ものすごいスピードで退散していきます。
かなり遠方まで届くので、一回でOK。
薬剤はあまり多用したくありませんよね。
罪悪感と安堵の気持ちが交錯する、複雑な胸中…
でもドキドキしながら暮らすのは避けたいものです。

よく使う場所でも意外と見ていないもの。時々、隅々までチェックしたほうがいいということがよーくわかりました。